【俳優向けワークショップ】 No. 18 「主役級の芝居(Taker)」と「脇役の芝居(Giver)」

https://x.com/Yuki_Mats/status/2017204161742577968?s=20


主役の芝居(テイカー)と脇役の芝居(ギバー)

基本概念

  • 演技には テイカー(受け取る役)ギバー(与える役) がある。

  • 主にキャスティングや演技設計で使われる考え方。


テイカー(主役・主人公側)

役割

  • 物語の中で起こる出来事・刺激を「受け取る」役。

  • 観客は主人公のリアクションを通して物語を体験する。

特徴

  • 刺激 → 受け取る → 次へ、という流れになるため 間が長くなりやすい

  • 感情を必ずしも表に出す必要はない。

    • 感情を見せない芝居でも、観客は想像して体験できる。

  • 日本の台本に「……」が多いのは、テイク(受け取り)のため。

注意点

  • 感情を最初から一本化しない。

    • 「悔しい」など明確な感情でシーンを始めると、物語が止まる。

  • 感情は言語化せず、複雑なまま抱え続ける方が映画向き。

  • エモーショナルジャーニーは、刺激を重ねて進行する。


ギバー(脇役)

役割

  • 主人公に 刺激を与える側

  • 観客に感情移入される対象ではない。

特徴

  • 自分の感情や心情の揺れは基本的に求められない。

  • 主人公がリアクションしやすいように、 どんどん刺激を投げる

  • 間が短く、テンポが速い

具体例

  • いじめ役の場合:

    • 「自分は何を感じているか」ではなく

    • 「どうやって相手をいじめるか」という思考で演じる。

難しさ

  • 日本の演技教育は主役向け(テイカー)中心。

  • ギバーの演技ができない俳優が多い。

向いている人

  • 舞台経験者、芸人など

    • 自分の役割を明確に遂行する訓練ができている。


実演で示された違い

  • テイカー

    • 一言ごとに受け取り、間が生まれる。

    • 表に出す/出さない両方のパターンがある。

  • ギバー

    • 迷わず言葉を投げる。

    • 主人公側が反応しやすい芝居。


結論

  • テイカーは多いが、ギバーができる人は少ない。

  • 俳優は 主役・脇役の両方の演技スキル を意識的に身につけるべき。

  • 特に脇役では「感情」より「役割」を優先することが重要。