コント『7月7日、繁華街にて』作:第三字宙 約1分半(約630文字)
登場人物:
A(ボケ)
B(ツッコミ)
AとBが繁華街の外れを歩いていると、
A「…おい、そこの駐車場見てみろ」
B「うわ牛っ!牛車か?どこの公家がとめてんだろう」
A「駐車場の隣にはいかがわしいホテル」
B「七夕に牛車でラブホて。彦星織姫プレーか」
A「お前、短冊持ってるか?」
B「持ってないよ。オマエ、短冊で何すんだよ」
A「決まってるだろ、直接渡すんだ」
B「誰に?」
A「わかんない奴だな。この牛の持ち主に!彦星さんと織姫さんに!」
B「落ち着け、彦星と織姫はこんなところで会わないって」
A「お前、夢見過ぎ。恋人なんだから、そりゃラブホくらい来るだろ。もっと現実を見ろよ!」
B「オマエだ!」
A「なぁ、さっきコンビニのレシートちょうだい」
B「何に使うんだよ」
A「短冊のかわりにする」
B「失礼だろ!仮にこのホテルにいるのが本物だとしたら失礼だろ!」
A「どうしても叶えたい願いがあるんだ!」
B「書いたらどうすんだよ。ラブホから出てくるまで待つのか?」
A「いや、それはお前、さすがに出て来た直後に渡すのは失礼だろ。牛に貼り付けとくよ」
B「それじゃ駐禁の紙みたいだぞ」
A「ごちゃごちゃうるせぇなぁ。早くしないと出てきちゃうだろ」
B「わかったよ、もう好きにしろよ。ホラ」
A「(レシートを受け取り)もっと長めのない?」
B「いいだろそれで!どんだけ書く気なんだよ。願いごとはシンプルなのにしとけよ」
A「七夕デートしてくれる彼女ができますように、俺たちに」
B「ありがとう…」
(了)
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