演劇をはじめたきっかけ

演劇をはじめたきっかけ

2017-03-11
2011年3月11日。
 
この日、みなさんは何をしていたでしょうか?
わたしは、夕方に横浜で開催が予定されていたセミナーに参加するための準備をしていました。
 
そして、14時46分18秒。
 
とてつもない大きな力が東日本を襲いました。
 

「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」

と気象庁が命名したのが16時40分。

わたしは、その本当の影響を知らずに横浜のセミナー会場へ向かいました。

コンクリートが地割れ、盛り上がり、ビルの外壁が落ち、いつもの横浜駅が、いつもと違う景色になっていました。

セミナー会場に着くと、スタッフの方が不安そうな顔をしながら、来ていた来場者に中止を伝えていました。帰社すると、その大変な状況がどんどんとわかりだしてきました。

津波。

原発。

日本中が、地震の怖さと、原発問題について、再び認識した日でした。節電、支援活動が思うようにいかないこと、そして、娯楽活動の自粛。何をするにも、以前より配慮を求められるようになりました。
この2011年に開催される予定だった第8回神奈川演劇博覧会は中止となりました。
演劇プロデュース「螺旋階段」さんのブログには、その年の交流会の様子が書かれていました。
この時にはまさか、あのような地震があるとは、思いもしなかったでしょう。
この3.11を境にして、意識が大きく変わったと思います。あの揺れを体感して、東日本日本大震災の映像を見た人にとっては。少なくとも、わたしはそうでした。

L G C 1st Creation『Touch / deTach』

で、3.11のシーンで描かれていたもの同じだったのです。
つまり、このまま、漠然と生きているよりも、何かやりたい、自分の作品を作りたい、と。
わたしは、もともとは映像を作る側にいて、その意識を頭の片隅に置いて、震災の影響が少しづつ緩和されるのを見つめていました。
そして、ある日、会社のお昼に、とある公演のポスターを見つけたのです。そこに書かれていた文字で、真っ先に目に入ったのは
「劇団員随時募集」
でした。
それは劇団かに座さんのポスター。
役者さんと知り合いになれたらな、と、軽い気持ちで、その日のうちに稽古場に訪れていました。そして、今ではすっかり演劇にはまっています。これが、わたしの演劇をはじめたきっかけです。
そして今回、わたしの作品、戯曲を上演します。あの日をきっかけにして、今に至るまで、たくさんの影響を受けながら、人に恵まれ、できあがった作品です。
ここまで書いておいて、なんですが、震災の話ではありません。
純粋に今のわたしの考えた戯曲です。娯楽です。みなさんと演劇の楽しさを共有するための作品です。
どうぞ、足を運んでください。

 


■第14回神奈川演劇博覧会■


 

◼️開催日
2017年3月18日〜3月20日
◼️趣旨
「演劇の敷居を低くして、普段芝居を観ない皆様に観てもらおう」を合言葉に始まったイベント。神奈川県下で活動する劇団が一つの会場に集い、1日4劇団がそれぞれ待ち時間60分で小作品を連続上演します。 
 
 
◼️会場
神奈川県立青少年センター 2階 多目的プラザ
◼️チケット
入場無料、出入り自由
◼️劇団コピュラ上演日時
3月20日 2ステージ
14時半 開演
18時半 開演
◼️上演作品

「ランディおじさん」

作 佃典彦(劇団B級遊撃隊)

演出 こんのかつゆき

夏。時代に取り残された感を醸し出しているバッティ
ングセンターのロビー。タオルで顔面を冷やしている若い男が座っている。彼に何があったのか。そこに背後から怪しげな中年男が忍び寄る。岸田国士戯曲賞作家
B級遊撃隊の佃典彦が描く、残念な人々の人生延長戦。

「客席」

作・演出 こんのかつゆき

冬。終演した客席。帰る人々を見送る役者。客席には男性客が1人残っている。役者が客を送り出して、楽屋へ戻ろうとすると、落し物を見つける。これがすべての始まりだった。客席で起こるすれ違いの人間ドラマ。

 

 

◼️キャスト

舘石知英(劇団Nadianne)

こんのかつゆき

鈴木龍乃介

オッスたかのり(劇団かに座)

新雪

 

 

◼️主催
神奈川県演劇連盟

 

http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f531313/p1103212.html