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なんでマイクロフォーサーズレンズ?
パナソニックのLUMIX GH5Sを愛機としており、そのカメラで映画を撮りたいのである。
いわゆるシネマカメラはべラボーに高く、フルサイズカメラも持っていたが、動画に特化した一眼カメラとして、名機GH4の後継機であるGH5Sに期待して買い替えを行った次第である。GH5Sにした経緯は別ポストにするとして、とにかく、レンズがなければ始まらない。
事前知識:レンズはフルサイズ35㎜に換算して考える
マイクロフォーサーズ規格は、センサーサイズがフルサイズの二分の一にあたるので、マイクロフォーサーズ50㎜は、フルサイズの100㎜に相当する。
公式
マイクロフォーサーズ焦点距離×2=フルサイズ(35㎜換算)
今回のレンズ選びのポイント
- 標準(24㎜から120㎜)から望遠(100㎜から300㎜)寄りのズームレンズであること。※35㎜フィルム換算。
- F値の小さい(明るい)レンズであること。
- 10万程度の1本しか買えない。
通常、映画撮影にはシネレンズが用いられるのだが、一本揃えるだけでも、もうそれこそカメラが買えちゃうくらいなもんで、上を見たらキリがない。なので手の届く範囲であるズームレンズである程度の焦点距離をカバーしたい(であれば、ズームレンズ付きのビデオカメラを購入したほうがよかったのでは?という心の声は無視する)。
ズームレンズの種類も、広角から望遠まで細かく区切られており、広くカバーできるレンズはどうしても暗くなり、照明機材の乏しさ、ロケ中心で時間とお金を掛けられないことも予想されることから、あわよくばF値の小さい明るいレンズが欲しい。
理想とする映像
中島哲也作品のなかで見られる、70〜80年代の大味な演出を取り入れた映像センスを吸収したい。
https://youtu.be/q7-et3SCPYI
…カメラだけじゃできないんだけどね…。
中島哲也作品の研究はまた別ポストに。
目星をつけているレンズ
広角(持っている)
- LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm / F2.8-4.0 ASPH.
換算:16㎜から36㎜
ここを起点にどこまで欲しいのか、がポイントになる。
つまり、マイクロフォーサーズ18㎜以上から、どこまで望遠にするかが議題だ。
標準
- LUMIX G X VARIO 12-35mm / F2.8 II ASPH. / POWER O.I.S.
- M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
- LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S.
- M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
換算24㎜から200㎜が標準の範囲となる。
標準はマイクロフォーサーズ12㎜スタートになるため、18㎜とは6㎜被る。ここから19㎜から34㎜(換算38〜68㎜)を飛ばしても良いなら、次のレンズも検討事項に入る。
望遠
- LUMIX G X VARIO 35-100mm / F2.8 II / POWER O.I.S.
- M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
- LUMIX G VARIO 100-300mm / F4.0-5.6 II / POWER O.I.S.
- LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 ASPH. / POWER O.I.S.
換算70㎜から800㎜が望遠域になるのだけど、さすがに500㎜以上は、撮影距離がありすぎるため、今の想定ではあまり必要としていない(距離があると、ワイヤレスの音声収録が必要になってくるし)。
ここまでのまとめ
- 広角16から36㎜はある。
- 続きで38㎜から300㎜まであれば、通常撮影はカバーできそう。
レンズ選びのポイントを振り返ると、
- 標準(24㎜から120㎜)から望遠(100㎜から300㎜)寄りのズームレンズであること。※35㎜フィルム換算。
- F値の小さい(明るい)レンズであること。
- 10万程度の1本しか買えない。
そこで、以下のレンズに絞ってみる。
- LUMIX G X VARIO 12-35mm / F2.8 II ASPH. / POWER O.I.S.
24-70 ¥92,360
LUMIX G X VARIO 35-100mm / F2.8 II / POWER O.I.S.(70-200 ¥107,430)と組み合わせることで、F2.8通しの明るさで統一することができる。が、合計20万になってしまうので、予算が厳しい。 - LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S.
24-120 ¥102,100
評判の良いライカを広角も標準も統一できる。F4通しで使うのであれば16㎜から120㎜の環境が作れるため、無理のない構成になり得そう。そうなってくると、次の望遠レンズはLEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 ASPH. / POWER O.I.S.(200-800 ¥185,870)か、LEICA DG VARIO-ELMARIT 50-200mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S.(100-400 ¥208,100)となかなか裕福な趣味になってしまうライカの呪縛。 - M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
24-200 ¥142,100
予算を大きくオーバーするし、F値は大きめだが、通しなので画角の変化で明るさが変わらないのが利点であり、さらにもっとも広くカバーできるので、即決か?と思いきや、頭を悩ませるのが、こちらのレンズはOLYMPUS製であることだ。同じマイクロフォーサーズであっても、手ブレやオートフォーカスの互換性や、すでに持っているパナソニック製広角レンズとの画味の統一感が損なわれないか?との懸念もあり、何度も購入候補に浮上しては即決に至らないのである。
今回の買い物でどこまで欲しいの?
標準レンズの範囲でいえば換算120㎜あれば事足りる。拗らせているのは、映画を撮るだけでなく、写真も撮る事を考えているためだ。日常、映画よりも写真の回数が多いため、そちらのシチュエーションにも応えたいと願っているのが、望遠レンズを渇望する根幹だった。
将来的なシステムで考える
今回購入したレンズを礎に、新たに買い増すとしたら、望遠レンズになってくることが予想される。その場合、どこまで必要なのかは不明だが、200から300㎜付近で組み立ててみた。
ライカな組み合わせ
- LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S.(24-120 ¥102,100)
- LEICA DG VARIO-ELMARIT 50-200mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S.(100-400 ¥208,100)
- 24-400 ¥310,200
OLYMPUS F2.8な組み合わせ
- M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO(24-80 ¥84,530)
- M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO(80-300 ¥167,700)
- 24-300 ¥252,230
パナソニック F2.8な組み合わせ
- LUMIX G X VARIO 12-35mm / F2.8 II ASPH. / POWER O.I.S.
(24-70 ¥92,360) - LUMIX G X VARIO 35-100mm / F2.8 II / POWER O.I.S.(70-200 ¥107,430)
- 24-200 ¥199,790
非常にブランドへの忠誠心が試されるような気がする。
作例を持って検討してみよう。
参考
https://jmplanning.net/GH5/ED12-100mmF4.0ISPRO.html
一覧
https://panasonic.jp/dc/lens.html