今年も「面倒くさい」との戦いになる。予見や予想に負けずに、やるんだと、そういう気持ちと行動を。
一鍬加える
やるべきこと、やりたいことなのに身体が動かない。特に病状も精神状態も平常であるにも関わらずなのに。
そういった時に、思考の中で巡るのは、あれをやり、これをやり、これができたらチェックして、それで、えーと、といったようにプログラムが組まれた結果の時間を計算しているわけで、そんなものやってしまえば、考えずに進むこともまた然り。
この場合に効果があるのが、はじめの一歩をちょっとだけやってしまうこと。それが、一鍬加える、です。
10秒や1分で終わらせる、と決めたらさほど躊躇なくやれることでしょう。
終わりなきプロセスは面倒くさいが満ちています。
GTDで分解する
GTDとは、Getting Things Doneの略で、デビット・アレンさんが編み出した、プロジェクトを進めるに欠かせない、タイムマネジメント技術です。
簡単にいうと、重要、緊急を、イエスノーで振り分け、すぐにやること、あとでいいもの、を決めてスケジュールの中に組み込んでいく仕組みです。
メールを読んで、イエスノーを返信するだけでいいならば、5分もかかりません。すぐにやる。
画期的な水の再利用方法を開発する、というのは、5分じゃ終わりそうにありませんが、もしあなたがやるべき仕事であれば、重要です。しかし、緊急ではないですね(緊急だとしても、すぐにはできない)。
そういった振り分けをすることで、自分が今この瞬間にやることを整理するタスク管理方法とも言えます。
しかし、その管理が面倒くさい。わかります。では、こう考えられないでしょうか?
なんだかやることが沢山あって、どれも手につかない、どんどん増えて期日も間に合わず、信頼も失う。それにずっとやりたかったことも出来なくてストレスになっている。
こういう時にこそ、GTDが効果的です。ストレスフリーの仕事術と言われている所以です。
ストレスになるのは、頼まれた仕事を無視できず、あれもこれもと請け負ってしまう良い人に多く、さらにいえば、鬱になりやすい人にも重なります。責任感があり、真面目な人です。
そんな方は、ぜひGTDでタスクを管理整理して、自分の時間をコントロールするスキルを学びましょう。きっと真面目なあなたなら、タスク管理をきっちりやることは苦ではないはず。
ちゃんと寝る
睡眠時間が足りないと、意欲も行動する体力も足りません。すぐに寝ましょう。なにをおいてもすぐにです。睡眠不足は、お酒を飲んで酔っ払いながら仕事するのと同じくらい生産力や判断力が低くなっている状態です。
何となくやる気が起きないのは、面倒くさいのではなく、睡眠不足による体からの悲鳴です。すぐに寝ましょう。
ゴールしたあとに得られるモノを想像する
禁煙すると、どんな良いことがあるでしょうか?
ダイエットをすると、どんな良いことがあるでしょうか?
その一本を吸わないで居続けた結果、将来の健康やお金、周囲への臭いへの影響、禁煙成功したことでの自己肯定感。ダイエットも同様です。
行動によって得られる結果を想像することで、面倒くさいに打ち克つことができます。
この方法は、面倒くさいの根底にある、予見と予想の力を利用することができます。
過程における面倒くささが、結果を凌駕しないと判断すれば、それもうやらなくていいことです。しかし、結果的に得られるモノがあなたの心や身体を充分に満たすものであれば、自然と面倒くささは薄まっていきます。
行動によって得られる結果を想像してください。
振り返る
面倒くさいは、過去の経験から来ています。今までやってきたものをスライドさせて、これから行動することを面倒くさい、と判断しているのです。
その経験と、これからやることが全く同じなら、それは仕方ありません。面倒くさいままで結構。やらない理由を打ち出してください。
やらない理由リストを見てみると、案外、改善できる方法が見えてくるはずです。それによって楽になりそうならば、ちょっと試してみたくありませんか?
新しいことにチャレンジするのは、ワクワクします。だってまだ経験してないのですから。
面倒くさいは恐怖ではないから厄介
新しい経験をすることは、失敗がつきものです。失敗を人は恐れます。新しい挑戦をすることに尻込みすることと、面倒くさいは違います。
面倒くさいは恐怖ではなく、過去からの経験からくる慣れが厄介なのです。
経験済みになると、人はひと段落して、次の楽な道を探すものです。そうすると何が起こるか。やらなくてもいい、という選択肢が生まれます。
やらなくていいならば、あなたの心を煩わせたりしないはずです。
じゃあ、なんで面倒くさいのか?
それは、あなたが実は大事だと、やったほうが良いと思っているからなのです。
だから、いつまでも面倒がってやらない。大事で、やるべきことは、しっかりとやりたい。良い加減にできないから、面倒くさいのです。
そう考えると、面倒くさいって、行動を選択する時の一つの指針になると思います。
やりたいだけなら、すぐにやり始めて悩むことはありません。しかし、面倒くさいが出たということは、それはもしかしたら、行動するだけの価値があるかもしれないということです。
面倒くさいに打ち克つ
その方法をいくつか書いてみました。今まで私が学んだ方法です。
しかし、毎回上記を意識的にやっているわけではありません。面倒くさいときは本当に面倒くさいのですから。
面倒くさいは、だいたいのことが自分に起因しています。もちろん、面倒くさい人がいるというのも否定しません。
しかし、面倒くさいと思うのは、自分であり、面倒くさいのでやりたくないと決めるのも自分です。
人は、自分の感情に左右されるもの、その感情やら考え方、捉え方をどうやってスライドさせたり変化させていくのかが、面倒くさいに打ち克つ方法ではないでしょうか。