居酒屋通信21

居酒屋通信21

2012-06-03

近所の居屋が潰れていた。
何度か安さに引かれて通っていたが、ある時から違和感を感じて行かなくなった。

その違和感は店長の態度。
整った髪型、客を射るような眼光、への字口。その、への字口からは、マニュアル通りの対応文言がでてくるのだが高低のない棒読み。

下手なシェイクスピア劇をみているような、嫌な威圧感だけが漂う。

しかし、店を早く閉めたい時だけ、平身低頭で声も柔らかい。それがまた大袈裟。

これがどうにも居心地が良くなく足が遠のいた。

店長に嫌われていたのだったらその接客は成功だが、そのお店自体が失くなっている事を察するに、売り上げ不振で、神経がすり減っていたのだと同情的解釈をする。

100円品や、日替わりサービス品、ポイントカードなど、色々と施策を打って頑張っていたようだが、席が埋まっているのを見た事がなかった。

場所が悪かったのかもしれないが、この地域で似たような立地の店はそこそこ入っている。

他の店と比べて、何が違うかとなると商品単価と接客。安い事はいい事だが、安さにつられて入った客を育てる接客がなかった点だろう。

同情的解釈を脇においていえば、店長は接客に向いてなかったのかもしれない。アルバイト(可愛い)は常時一人で、開店時間帯と閉店間際帯は店長一人でやっていた。いつも店長に接客されていたので、そこばかりに目がつくが、果たして実際はどうだろう。

こんなにこの店の事を思って書くのは、「あぁ〜…やっぱり」と「店長が普通だったら週2ぐらいで行ってたのに」との気持ちがあるからだ。

そして今気になっているのは、この店で貯めたポイントカードはどうすればいいのだろかという事。