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創りたいのに行動できていないもどかしさ
社会人を言い訳にして、時間がないと嘆いては仕事終わりに1日の疲れを居酒屋で癒す生活。 お金がなかった頃は、外食ももったいないとすぐに家に帰って、暇と衝動だけを頼りに沢山のアイデアをノートにしたためては、いつかくる創造の時間の準備をしていた。 月日は流れて、あの頃のアイデアは時々形になったこともあったが冒頭に戻る。仕事に磨耗するなかで、またフツフツと創作活動への意欲、いや、憧れが湧いてきた。何を創りたいのかがわからない
しかし、何を創りたいのかもわからないくらい、すっかり衝動の源泉が枯渇していたのだ。書店に入ってはそれ系の棚をぶらぶらと眺めていた。そこで出会ったのがこの本だ。クリエイティブの授業
クリエイティブの授業 STEAL LIKE AN ARTIST "君がつくるべきもの"をつくれるようになるために 出会うべき本ってそういうものなのだ。手が伸びる。ページを捲る。そこにあるキーワードに目が止まる。これは立ち読みなんかじゃなくて、家に持って帰って読みたい。こういったある種の直感は昔はよくあったのだが、最近は打算的な考えや積ん読を気にして結局買わなかったりする。 しかし、この本の時は、そういった余計な事を一切考えずにレジに向かうことができた。この本が持っているメッセージが、装丁から中身までしっかりデザインされているからだろう。この本のここが気に入った
動き出すことを応援する姿勢がとても良かった。 文章量はとっても少ない。難しい言葉は使わない。著者の作品も掲載されていて、創作活動の楽しさが伝わってくる。こういうことだ。創作は楽しい。ただそれを楽しむだけなのに、どうして今まで行動しなかったのだろう。 行動しない理由をどんどん削ぎ落としてくれる著者の哲学に、すっかり酔倒してしまった。合わせて同著者の「クリエイティブを共有」も買ってしまう始末。特に影響を受けた部分を引用
・詳細は本書を手にとってもらいたいのだけど、個人的な解釈で要約すれば「君は好きに自由に評価を気にせずに創れるんだ」ってこと。 良いものを、完成度の高いものを創り出したいが、現在の総評論家時代にネット上に蔓延するたくさんの批評を目にして、創作のアイデアよりも、欠点を探す言葉ばかりが頭の中に渦巻く状態は、行動に相当な勇気が必要なんだと自身を追い詰めてしまう。 その自意識過剰な呪いを、この本によって解くことができた今、仕事以外で久しぶりに記事を書き始めている。それがこのポスト。知っている事好きな事を書く ・自分を切り捨てない ・はじめは無名がいい https://www.amazon.co.jp/クリエイティブの授業-STEAL-ARTIST-君がつくるべきもの-をつくれるようになるために/dp/4788908050