松本悠が代表を務める青春事情の年末公演。MCRが面白い、と教えてくれたのも松本さんだった。横浜で合同公演は観たことがあったけど、単独公演は初めてだ。
こんな趣向だった
役割を終えた写真館を舞台に、孫が祖父が生きてきたこの場所に想いを募らせる。そして写真を通じて祖父やそのまわりの人々の生活が色づき始める。
ノスタルジーと笑いと、前向きな未来への希望など、好ましい要素が散りばめれ、寒い季節に心温まるといったそつのないウェルメイドな作品だった。
良かったところ
役者がそれぞれ魅力的で、キャラクターとの相性もよく、最初から最後まで心地よい空気を醸し出していた。過去を想像し未来を創造するエンドで、観劇後の満足度が極めて高かった。
特にメイドを演じた徳永笑美里の静かな爆発力が、会場を巻き込んでいてよかった。
気になったところ
作・演出・出演の3役をこなした大野ユウジに既視感があって、今、思い出したが、すごくキムタクだった。昔見た髪型はもっとボンバヘッドなもじゃもじゃだったのに、今回はお洒落ウェービィーパーマで、その印象がキムタクを想起させたのかもしれない。
作品紹介
出演
加賀美秀明(青春事情)、大野ユウジ(青春事情)、廣木葵、寿寿(オクスリ/オヒトリ)、板本未緒(9-States)、村山恵美、大森つばさ、徳永笑美里脚本
大野ユウジ(青春事情)演出
大野ユウジ(青春事情)説明
そこは北海道のとある写真館。正確には写真館だった場所。
後片付けをしていて見つけた1枚の白黒の写真。
そこに写っていたのは約70年前の写真館だった。時は昭和25年。写真館を営む男と、そこに集まる少しピントがズレた人々の物語。
彼らのモノクロームの日常がカラフルに色づき始める!!
引用元:https://stage.corich.jp/stage/96050
チラシ